『書籍「目標達成の神業」から読み解く「良いコーチであるとは?」』を題材として、
全6回の連載企画を続けてきましたが、遂に最終回を迎えました!
最後までお付き合いいただいた方々には心から感謝いたします。
さて、Googleの社内研究で発表された「チームの成果を最大化させる上司の8つの条件」で
第一位に挙げられた「良いコーチであること」とはどういうことなのか?
トラストコーチングスクール(TCS)の代表である馬場啓介コーチが書き下ろした
著書「目標達成の神業」を参考に、ここまで以下のテーマで考えてきました。
第一回:コーチの役割
第二回:コーチとしてのスタンス①「どのように相手と向き合うのか」
最終回となる今回は、コーチとしてのスタンス「相手の何を変えるのか」について、
書籍「目標達成の神業」を参考に考えていきたいと思います。
コーチとしてのスタンス⑤「相手の何を変えるのか」
書籍「目標達成の神業」にはこのように書かれています。
意識が変わる関わり方をすること
「コーチング」という仕事に対する一つの印象として、「相手を変え、相手が望む目標の達成に導くこと」というものがあるのかなと感じています。
そして、この「相手を変える」というのは、いわゆる「相手の行動を変える」ということであると、
実際に私もそのような印象をコーチングに対して抱いていました。
ただ、思い出していただきたいスタンスとして「あくまでも、どこに向かってどのような行動を取るのか決めるのは、相手」というものがあったかと思います。
つまり、相手の行動を変えようとすることは、コーチのスタンスとしてNGと言えます。
コーチとして大切なことは、相手が望む結果に向けて、必要な行動を自らで選択できるように「意識」が変わるような関わり方をするということです。
人は、意識が変われば、その意識に沿った行動に変化していくものです。
だからこそコーチは、相手と同じ目線で物事を見つめるのではなく、一歩後ろから、むしろ若干俯瞰した位置から物事を見る視点が非常に重要となります。
意識を変えるのに銃ではなく対話を用いること
「こう考えなさい!」「そうやって考えたらダメ!考え方を変えなさい!」など、たとえ1対1のコミュニケーションだったとしても、
対話ではなく指示・命令のようなコミュニケーションを用いて「意識を無理やり変えよう、矯正しよう」というスタンスは、コーチングではありません。
当然、良いコーチであるとも言えないため、このような人は周りから深い部分では求められることなく、
結果的に良い成果を出すことが難しくなっていくものです。
短期的に意識が変われば、方法は何でも良いわけではありません。
あくまでも自走の手助けこそが、コーチングなのです。
書籍「目標達成の神業」から読み解く「良いコーチであるとは?」
改めて、いかがだったでしょうか?
意識することが多すぎて、もはや何も意識できないという状況に陥ってはいないでしょうか(笑)?
しかし、それだけ「良いコーチである」という状態に向かうために、
学び続け、実践し続けるだけの価値があると、この機会に感じていただけたら幸いです。
「良いコーチであること」という上司に求められる資質は、Googleといった世界的な企業だけでなく、
「タレントマネジメント」や「ピープルセンタード」など、「人」にフォーカスした組織づくりが重要視されてきた近年の日本においても
求められていくポイントになることは間違いありません。
「スタンス」だけでも「スキル」だけでもなく、その双方を学び、実践し、身につけていけるように、
まずは一つひとつ「意識的」に自分や相手と関わっていきましょう!
最後になりますが、是非このタイミングで「コーチング」について学んでみたいなと感じた方は、
下記に内容や費用等がわかるリンクを貼っていますので、是非ご覧いただけたらと思います。
改めまして、最後までお読みいただき、誠にありがとうございました!
参考 【目標達成の神業 著:馬場啓介】https://amzn.to/2TfDkhT