【子育てに肯定感を生むホームエデュケーション・スキル】認識のズレを整える
皆さんこんにちは、Q.O.K SCHOOL代表・TCS認定コーチの草苅です!
今回のホームエデュケーション・スキルは、「認識のズレを整える」というテーマでお話ししていきます!
お子さまに対して「何度同じことを言えばわかるの…?」とストレスを感じられている方は特に、最後までお読みいただけたらと思います!
「認識のズレを整え」ていくことで、改善できる部分もあるかと思いますよ!!
「認識のズレ」とは?
例えば、お子さまとのやり取りの中にこのようなことはありませんか?
保護者「早くしてー!そろそろ出かけないといけないんだからー!」
子「わかったよー。急ぐねー。」
数分後……
保護者「ねー、早くしてって言ったよねー!?なんでまだ服も着ていないわけー?」
子「わかってるよー。急いでるじゃん。」
保護者「もうー全然急いでないじゃん!何度言えばわかるのー?もうー急いでったらー!!」
こちら、「準備あるある」ではないでしょうか?w
それにしても、この会話ではかなり大きな「認識のズレ」が発生していることにお気づきでしょうか?
保護者さまは「急いで欲しいのに、子どもは急いでいない」と考えている一方で、子ども自身は「急いでいる」と考えているわけです。
「急ぐ」というものへの「認識がズレている」ことが顕著に表れている事例の一つです。
このような些細な「認識のズレ」というものは、冷静に振り返って考えてみることで、実は沢山見つかることに気づくものです。
その反面、落ち着いて考えてみない限り、気づくことはありません。
子どもに対する「なんで?どうして?」という気持ち(ストレス)が、保護者さまの意識の大半を占拠してしまっているためです。
「認識のズレ」を放置することのリスク
日常は、このような些細な「認識のズレ」で溢れています。
しかし、その「認識のズレ」を意識的に見つめ直そうという機会や思考は、一人ではなかなか訪れません。
すると、この「認識のズレ」は悪気もなく継続的に存在していくことになります。
そして、最終的には親子の「信頼関係に亀裂が入りかねない」一つの要因にも発展していきます。
具体的には…
[保護者]
- なんで言ったことが理解できないの?
- そもそも人の話を聞けない子なのね…ほんと困った子…
- 学校ではきちんと話を聞いているのかな…?どうせ聞けていないだろうな…
[子ども]
- なんでいつも言われたようにしているのに怒られるの?
- 言われた通りにしたってどうせ怒られるなら、聞く意味ってある?
- あー疲れる…なるべく関わらない方がストレスなくて良いかも…
んー改めて書いていても、悩ましい状態になりかねないなと感じます。
もちろん、「急ぐ」という「認識のズレ」だけでこのような状態になることはないと思いますが、些細な「認識のズレ」を放置することの危険性については、ご理解いただけるのではないかと思っています。
だからこそ、子どもと「どのような認識のズレ」があるのか?
そんなことを振り返ってみていただく機会は、非常に価値高いものだと考えています。
何か思いつく「認識のズレ」はありますでしょうか??
子どもの「能力が低い」のではなく、ただ「認識がズレている」だけかも…
このような「認識のズレ」は、下手をすると不適切な評価を子どもに対して抱くことにも繋がっていきます。
もしかしたら、「〇〇」に対する「認識がズレている」だけかも?と考えることで、まずはストレスの総量が軽減されたらと願っています。
そして、可能であれば些細な「認識のズレ」を整えていけたらなと思っています。
なぜなら、「認識を整える」ことで「関係をより良くしていく」ことも可能だからです!
例えば、先ほどの親子のやり取りである「急ぐ」ということへの「認識のズレ」について簡単に考えていきます。
具体的に想定できる「認識のズレ」は……
- 出発までの準備の過程に違いがある(子どもは出発直前の玄関で服を着る予定で、それ以外を優先的に準備していた可能性もある)
- 保護者は「車が動き始める」までを想像して時間指定していたが、子どもは「靴を履く」ところまでを想像して指定された時間に向かっていた
- 保護者は指定した時間に「ゆとりを持って準備を進めることが当たり前」だと思っているが、子どもは「時間ジャストで準備できれば良い」と思っている 等々
このように、色々と想像していくことができます。
言い換えれば、色々と「認識のズレを整えるポイント」が存在しているということになります。
「急ぐ」ことの目的を明確に共有し、そこまでのプロセスは本人に任せていく。
どのような形であれ、大切なことは……
- 保護者自身が持っている認識を改めて知る機会を設けること
- 子ども自身がどのような認識を持っているのか、「急ぐ」ということ以外に関しても知ろうとすること
- それらの認識を整える時間と機会を日常的に設けていく工夫をする
- そもそも話を聞いてもらえるように、日頃から子どもの話を聞こう聞こうと心掛ける 等々
人を理解しようと努めていくこと。
ここに尽きるのだと思います。
是非、保護者自身の「認識」と子どもの「認識」を知る機会をおつくりいただき、その「ズレ」が生まれないためには?と思考を巡らせていただけたら嬉しいなと思っています!!
今回も最後までお読みいただき、誠にありがとうございました!!