『書籍「目標達成の神業」から読み解く「良いコーチであるとは?」』を題材として、全6回の連載企画をスタートさせています。
第四回となる前回は、コーチとしてのスタンス③「立ち位置」というテーマでお送りしました。
この連載もあっという間に終盤に差し掛かってきましたね。
「良いコーチであること」のヒントは掴みつつありますでしょうか?
よくある研修と同様、知識として「知った」としても、特にコーチとしては効果が全くないものです。
なぜなら「生き方」という「スタンス」を身体に染み込ませる必要があるわけですからね。
でも、「知らない」限りは、身体に染み込ませようとトレーニングすることもできません。
是非、残り2回を含め、日々の中で一つひとつ意識しながら共に身につけていきましょう!
さて、今回はコーチの「確実に引き出したいこと」というスタンスについて、書籍「目標達成の神業」を参考に考えていきたいと思います。
コーチとしてのスタンス④「確実に引き出したいこと」
書籍「目標達成の神業」にはこのように書かれています。
相手のエネルギーの源「コアドライブ」を理解しようと努めること
人が「一番大切にしていること」、だからこそ生きていく上で「忘れてはいけないこと」、
それらのことを「コアドライブ」と書籍では表現されています。
人生というものは、その全ての行動を自分で選択して積み重ねているものです。
しかし、様々な情報や影響を受け続けることで、自分が最重要だと認識していることを
一旦脇に置いて物事と向き合うことが少なくありません。
そして気づいたときには、「自分にとって一番大切な事って何だっけ…?」と、
頑張る理由が曖昧になったりするものです。
だからこそコーチは、「相手が一番大切にしていること」を発見し理解しようと努めていくスタンスが重要になります。
そうすることで、相手にどのような問題が起きたとしても、常に相手の「コアドライブ」をもとに対話を進め、
相手が後悔しない生き方に目を向けるキッカケを作ることができるのです。
あなたのコアドライブは何ですか?
まずは相手ではなく、「自分のコアドライブ」を見つけることが大切になります。
自分が知りたいだけの質問ばかりしないこと
相手の「コアドライブ」を見つけるという目的があっての「質問」には価値があるでしょう。
また、相手が自身の「コアドライブ」を思い出したり、現状との違いに気づくキッカケとなるような
「質問」にも価値はあるでしょう。
しかし、「他者理解」という名目で「自分が知りたいだけ」の質問をなげかけることは
、決してコーチングではないですよ、ということになります。
このスタンスを意識していると、コーチングをしているときに
「あれ?今の質問って、目的なんだ?」と反省することがあります。
コーチングとは、相手が目標達成するためにやると決めた行動を、本人がやりきるまで、
相手の可能性を相手以上に信じ抜き、やりきるまでサポートし続けること。
決して、「相手を理解すること」がコーチングではありません。
このスタンスを徹底的にたたき込むことは、コーチとして人に求められるためにとても重要な部分だと感じています。
「コアドライブ」の理解に努めること。
その重要性について肝に銘じておきたいと思います。
最終回は…コーチとしてのスタンス⑤「相手の何を変えるのか」
ということで、今回は「確実に引き出したいこと」というテーマで、
コーチとしてのスタンスについて書籍「目標達成の神業」から整理していきました。
次回は最終回!『第六回:コーチとしてのスタンス⑤「相手の何を変えるのか」』というテーマで、
「良いコーチであるとは?」について整理していきたいと思います。
どうぞお楽しみに^_^
もしこの時点で、書籍「目標達成の神業」を読んでみたいなと感じられた方は、是非お手に取っていただけたらと思います!
一般的な書店では販売されていないようですので、以下のAmazonリンクをご参考ください。
【目標達成の神業 著:馬場啓介】https://amzn.to/2TfDkhT