皆さんこんにちは、Q.O.K SCHOOL代表・TCS認定コーチの草苅です!
今回は「記憶力を用いた褒める・叱る」というものを、「家庭教育・子育て」の中でどのように活用していくことができるのか考えていきます。
最後までお読みいただくことで、今まで以上に「褒める・叱る」を「意図的に届ける」ことができるようになることでしょう!
是非ご一読いただけますと幸いです!
「記憶力を用いた褒める・叱る」とは?
「記憶力を用いた褒める・叱る」とは……
過去と現在を比較するために、過去の状態を記憶し、その上で成長した部分(事実)とそれを生み出した姿勢を褒めること、または、成長がなかったという部分(事実)とそれを生み出した姿勢を叱ること。
まだ少しわかりづらい部分があると思いますので、一つの例を通して理解を深めていけたらと思います。
虹プロジェクトを統括した「J.Y Park氏」の練習生に対する言葉
このプロジェクトをご覧になっていた方は、もしかすると直感的に「記憶を用いた褒める・叱る」という表現を一瞬で理解することができたかも知れませんね^_^
簡単にこのプロジェクトのことをご説明しますと、J.Y Park氏という韓国の有名アーティスト兼プロデューサーが統括者となり、日本発の世界的なアイドルグループを発掘・育成することを目的としたオーディション企画になります。
このプロジェクトが日本国内でも大きな話題となった要因の一つに、J.Y Park氏による練習生への「言葉」というものが挙げられています。
ボーカルやダンステスト、個人や集団テストなど、様々な形式をもって練習生を育成しながらも選抜していくという進行の中、J.Y Park氏による練習生一人ひとりへの的確なフィードバックが、本人たちの「努力」と「成長」を後押ししていきました。
その一連の様子を見続けることで気づかされたJ.Y Park氏の凄さというものこそ、「記憶力を用いた褒める・叱る」というものでした。
例えば、とあるテスト後に「関節を使ってダンスをしていないから、動きが小さく見えます。」というフィードバックを練習生へ伝えたとします。
そしてその約1ヶ月に実施するテスト後、J.Y Park氏は以下のような伝え方をしていきます。
「今回、ダンスがとても魅力でした。なぜだかわかりますか?それは、前回あなたに指摘した関節を使えていないダンスに関して、完全に改善されていたからです。アドバイスを忘れることなく、一生懸命努力を重ねてきた姿勢というものを感じました。ただ……。」
前回の状態を明確に記憶しているからこそ、その変化を的確に伝えることができます。
また、その結果だけではなく、その結果に至った本人たちの心境に寄り添い、その努力や姿勢に敬意を示すのです。
これは「理解してもらっている!」という実感を本人たちに届けることに繋がっているため、さらなる努力に向かわせるのだと感じます。
そして褒めるだけではなく、さらなる課題を具体的に提示し、さらなる成長を応援していきます。
アメージング!!!
そんな気分でした。
しかし、このアプローチには、一つ見落としていけないポイントがあります。
それは「本人が何を目指しているのかを知ること」という大前提です。
上記の例で言えば、「デビュー」という目指す先が明確にあったからこそ、そこ向けた「成長」に必要な「褒める・叱る」というものが本人たちの心にスッと届いたのだと感じます。
もちろん、これほど大きな目指すものでなくても構いません。
たとえ些細なことだったとしても、子どもなりに何か目指しているものがあるとすれば、このような「褒める・叱る」は受け取ってもらいやすくなるはずです。
「記憶力を用いた褒める・叱る」とは、過去と現在を比較するために、過去の状態を記憶し、その上で成長した部分(事実)とそれを生み出した姿勢を褒めること、または、成長がなかったという部分(事実)とそれを生み出した姿勢を叱ること。
本人が目指している先を理解した上で、記憶力を用いることで「変化」「変化なし」を発見し、「褒める」「叱る」をという表現を通して「応援していること」を伝えることができれば、あなたの言葉と想いは、素直に子どもの心に届いていくはずです。
決して簡単なことではないと思いますが、できないことではないとも思います。
なぜなら、保護者さまは心の底から子どもの成長を応援していると思いますのでね^_^
そもそも「何のため」に「褒める・叱る」のか?
上記のエピソードも踏まえ、改めて!
皆さんはお子さまを「 褒める・叱る 」際にどのようなことを意識されておりますでしょうか?
改めて、その「 目的 」について考えていきたいと思います。
さて、「褒める・叱る」議論をし始めると、よく「感情」というものが邪魔者扱いされるような印象があります。
もちろん、「自分のストレスを発散する」ために感情的になることは、全く効果的ではありません。
しかし、これは何に対して「効果的ではない」のか?
いつも「目的」が見落とされがちな印象が強いです。
まず大切なことは、「誰の何のために褒めるのか?叱るのか?」という「目的」です。
この「目的」さえ疎かにしなければ、「感情」は「褒める」上でも「叱る」上でもとても大切なものになります。
なぜなら人の「心」は人の「心」を感じない限り、動かされることはないためです。
では、「誰の何のために褒めるのか?叱るのか?」。
まず言えることは、「子どものため」なはずです。
そうでなければ、「褒める・叱る」に価値はないですね。
次に、「何のために?」です。
皆さんは何のために「褒めたり」「叱ったり」していますか?
または、したいと思いますか?
これは私個人の意見になりますが、子どもが「もっと成長したい思えるようになる」ために「褒めたい」ですし、「叱りたい」と考えています。
あくまでも、子ども自身が「もっと成長したい」と思うことが、「褒める・叱る」の目的であると捉えています。
皆さんはいかがでしょうか?
私も時の経過と経験を重ねることで、この目的も変化していく可能性もあります。
だからこそ常に考え続け、そこからブレないことが、最も大切なことなのかも知れませんね^_^
まとめ
今回は、家庭教育に関して保護者さまからよくご質問をいただくテーマの一つである「褒める・叱る」について考えていきました。
重要なポイントは「記憶力を用いる」ということと、そもそもの「目的」を見失わないということでした。
どの瞬間もパーフェクトに子どもと関わることは難しいかも知れません。
いや、難しいです。
しかし、何かしらの機会を通して、定期的に自己を省みることは必ずお子さまの成長を後押ししていくことに繋がっていきます。
是非これからもQ.O.K SCHOOLのブログも楽しんでいただけたら嬉しいです^_^
最後までお読みいただき、ありがとうございました!