【コーチング連載】第一回『コーチの役割とは?』 ~書籍「目標達成の神業」から読み解く「良いコーチであるとは?」~
2009年、「プロジェクト・オキシジェン」というGoogleの社内研究が実施され、
「チームの成果を最大化させる上司の8つの条件」が発表されました。
この栄えある第一位に輝いた条件。
それは「良いコーチであること」でした。
これはシンプルなようで、とても難しい結論だなと個人的には感じました。
なぜなら、「良いコーチ」って「どんなコーチ?」という
素朴な疑問にスッと答えられない自分がいたからです。
コーチング書籍「目標達成の神業」から「良いコーチ」を考える
そこで、私がコーチング資格を取得したトラストコーチングスクール(TCS)の代表である
馬場啓介コーチが書き下ろした著書「目標達成の神業」を読み返すことで、
「良いコーチであること」について理解が深まるのではないかと考えました。
すると、数多くのポイントがわかりやすく書かれていたのですが、
逆に「良いコーチであるために最も重要な3つのポイント!」のようなテーマに
収まらなくなってしまいました。
そこで、全6回に分けてポイントを整理していきたいと思います。
題して!
「コーチングの本質」を肩ひじ張らずに学ぶことができる一冊
「目標達成の神業」から読み解く「良いコーチであるとは?」
初回となる今回は、「良いコーチ」とかそんなことの前に、
「そもそもコーチって何?」「どんなことをする人なの?」といった
「コーチの役割」について整理していきたいと思います。
コーチの役割とは?
まず、「コーチ」というのは単純に、職業の名前ですね。
そして、「コーチング」をする人のことを「コーチ」というわけです。
では、「コーチング」ってどんなことをするの?ということになりますね。
「目標達成の神業」にはこのように書かれています。
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コーチングとは?
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相手が目標達成するためにやると決めた行動を、本人がやりきるまで、
相手の可能性を相手以上に信じ抜き、やりきるまでサポートし続けること。
また、上記のことを「対話」を通して成すことをコーチングと言いますね。
ここでのポイントは2点あると私は考えています。
1、目標達成のためにやることは「相手」が決めるのであって、「コーチ」が決めることではない
「その目標だったら、こんなことをやってみたらどう?ね?頑張ってみようよ!」
こういった関わり方はNGということになります。
もちろん、「こんなことは?あんなことは?」と「選択肢を増やす」ための情報提供は効果的になり得ます。
ただ、あくまでも決めるのは「相手」であるということが重要です。
「自分が決めたこと」と「他人が決めたこと」のどちらがパフォーマンスの最大化に繋がるのか?
そんなシンプルな理由でもありますね。
2、たとえ相手が諦めかけても、「コーチ」は決して諦めない
相手が本気で達成させたい目標であったとしても、時に何かしらの影響で「やっぱり無理なようです…」と
自分自身を信頼できなくなってしまうことは誰しもに起こり得ることだと思います。
しかし、そこで「確かに難しいかも知れませんね…そんなこともありますよ!」と仲良しこよしになるのではなく、
その時点から「未来」を見据えた上で、「全力で向き合った結果だったのかどうか?」を見極めていくことが重要になります。
もちろん、「妥協」ではなく「前進」のための目標設定変更は歓迎していくべきですが、
とにかく、相手の可能性を「コーチ」から諦めることはまずない、ということです。
だからこそ、「コーチング」に関する「スキル」や「テクニック」を知識としていくら獲得したとしても
「良いコーチであること」は決して簡単なことではないと言えます。
この「スキル」や「テクニック」ではない部分を追求していくことなく
「良いコーチ」に向かうことは「不可能」であると、私は言い切ることができます。
コーチングスキルを発揮するために必要な「スタンス」
ということで、この「スキル」や「テクニック」ではない部分となる「スタンス」について
「目標達成の神業」で書かれていることを整理して、次回からの5回に渡りお伝えしていきたいと思っています!
どうぞお楽しみに^_^
もしこの時点ですでに「目標達成の神業」を読んでみたいなと感じられた方は、是非お手に取っていただけたらと思います。
一般的な書店では販売されていないようですので、以下のAmazonリンクをご参考ください。
【目標達成の神業 著:馬場啓介】https://amzn.to/2TfDkhT