[ パラダイムチェンジ ]
ヒトモノコトなどに対する見方や考え方を変えてみる、というホームエデュケーション・スキルの一つ
見方や考え方を変えるだけで、それ以外を変えていないのに結果も変わっていくということは、この世の中に溢れています。
家庭教育(子育て)をしている中で、「ちょっと見方を変えただけで一気に気が楽になった」などのご経験はありませんでしょうか?
今回のブログではいくつかの例を通して、パラダイムチェンジの大切さについて改めて確認していきます。
エピソード(1)ニューヨークで明太子を流行らせた博多料理店
まずは、とある博多料理店が明太子をニューヨークで流行らせたエピソードを紹介します。
この博多料理店ははじめ、「タラの卵」というネーミングでメニューに載せていました。
しかしアメリカの方に、生の魚の卵を食べるということを受け入れられることは極めて難しいことでした。
「明太子はアメリカでは好まれることはないのか…。」
このような気持ちに襲われても仕方がない状況だったと思いますが、「ネーミングを変える」というアプローチをすることにしました。
その名も「ハカタ スパイシーキャビア」!!!
あくまでも「明太子に問題はなく、売り方に問題がある」というパラダイムチェンジが起こったのです。
すると、フランス料理へのリスペクトが強めと言われるアメリカの方々に、このネーミングがドハマりしたのです!
まさに、「見方・視点」を変えることで結果を変えたという好例です。
エピソード(2)ウェイトリフティング日本代表選手
昨年、とあるイベントのMCを担当させていただいた際、ウェイトリフティング日本代表選手にインタビューさせていただく機会がありました。
- なぜウェイトリフティングを始めることになったのか?
- 今の今まで比較的順調に来ることができたのか?
- 今何を目指しているのか? などなど
様々な質問を投げかけさせていただき、大変真摯にお応えいただきました。
そこで伺ったお話の一つが、まさに「考え方を変えるだけで結果が変わった」という好例だったのでご紹介します。
こちらの選手は2019年に初めて、世界大会で金メダルを獲得することができました。
ここまで日本の大会では何度も何度も日本一に輝き、何度も何度も世界大会に出場した経験がありながら、世界大会で金メダルを獲得することが全くもってできない。
「なぜなんだ……?」
自問自答を繰り返し続けたそうです。
でも、ようやく世界大会で金メダルを獲得することができた。
そこで私はとても気になりました。
それだけ難しかった一つの壁を「どのようなきっかけや努力で乗り越えることに繋がったと本人は認識しているのだろう?」と。
本人はこのように語ってくれました。
「練習の内容を変えたわけではありません。ただ、本気で世界一になりたいと思うことができたということが大きいと思います。今までも世界一を目指していたことに変わりはないのですが、何となく、このまま努力していたらなれるだろう、ぐらいの気持ちでした。でも、勝てない期間が続いて、どうしても世界一になりたいという気持ちが初めて内から湧いて出てきて。その結果、日常の些細な行動の意識レベルが高まっていって、そういった積み重ねが世界一に繋がったのだと思っています。なので恐らく、目標に対する自分の考え方が変化しただけなんだと思っています。」
目標というものへの「見方・考え方」が変わったことで、結果が変わったという、とても貴重なお話でした。
エピソード(3)子どもの夜泣き
赤ちゃんが0歳や1歳のときに多くの保護者が直面する「寝不足」。
夜中にも関わらず数時間おきに泣いて起き、授乳&ミルクを求める。
想像以上に、大変なものですよね。想像以上に。
でも、ママは必死になって頑張ります。
どんなに疲れていても、愛しい我が子を抱え、毎回対応していきます。
本当にすごいことです。
一方で、「ただただ辛い…」「早く抜け出したい…」などの願望が日に日に高まり、最終的には「忍耐の道」へ突入するのかなと思っています。
そんなとき私は、とある話を耳にしました。
「赤ちゃんがママのお腹の中にいるとき、なるべくママが寝てから動くようにしているらしい。なぜなら、昼間に動いてしまうとママに負担をかけちゃうから。その夜中に動く習性というのが、産まれてきてからもなかなか変えられないようで、赤ちゃんっていうのは夜中に起きてしまうみたいよ。」
なんと。
ママのことを気遣うがために夜中に起きちゃうのか、この子は…。
今まで「ただただ辛い…」と感じていた夜中…。
このエピソードを聞いてからは、もはや「ありがとう」に変わっていく。
「考え方が変わることで一気に気が楽になった」という私の体験でした。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今の子育てや家庭教育の中で「見方や考え方を変えてみよう」と思えるものは何か見つかりましたでしょうか?
もし何か見つかっていれば、是非それを試してみましょう!
そして、その「見方・考え方」の変化は、子どもにとって、そして保護者さま自身にとってポジティブなものだったかどうか判断して、その上で継続的に続けていくのか、また改めて変化させていくのか等を考えていきましょう。
家庭教育は、「我が子にとっては、どのような関わりが一番成長を後押しすることになるのか」を探し続ける旅みたいなものです。
実践を繰り返しながら、お互いのハッピーに繋がっていけたら最高ですね。
最後までお読みいただき、心から感謝いたします。
ありがとうございました。